ディズニーの原作を読む②|「宝島」はパイレーツの原作ではなかった話

ディズニー

これから子どもとディズニーに行く機会も増えるだろうなと思い、アトラクションや映画の“元ネタ”を読んでいく企画。

今回は海賊つながりで、
宝島 を読んでみました。

(スティーブンソン著・金原瑞人訳/偕成社文庫)

読後の正直な感想は——

これ、パイレーツの原作ではないな?


パイレーツ・オブ・カリビアンに原作はあるのか

結論から言うと、

パイレーツ・オブ・カリビアン に
明確な原作はありません。

そもそもこの作品、

  • ディズニーランドのアトラクション
    → 映画化
    → 世界的大ヒット

という、かなり珍しい成り立ちです。

つまり

原作小説 → 映像化ではなく、
アトラクション → 映画化という逆パターン。


「宝島」を読んでみての感想

今回読んだのは、偕成社文庫の金原瑞人訳。

これ、たぶん小学校の図書館に置いてあったやつだと思うんですが、
読んでみると納得で——

とにかくテンポがいい。

訳者あとがきにもある通り、一文一文に無駄がないというか、
自然と「次へ次へ」と読まされる感じがあります。

古典っぽい重さはあまりなくて、
純粋に“冒険小説として面白い”タイプ。


シルバー船長というキャラが強すぎる

読んでいて一番印象に残ったのは、やはりシルバー船長。

片足の海賊という分かりやすい特徴もありますが、
それ以上にキャラクターとしての厚みがすごい。

  • 基本は悪党
  • でも妙に人間味がある
  • 豪放に見えて、ふと弱気な面も見せる

この“振れ幅”があるせいで、単なる敵役では終わらない。

読んでいて「この人どうなるんだろう」と気になり続ける、
かなり不思議で魅力的なキャラでした。


当時の医療描写もちょっと気になる

海賊の話なので当然のように人は死ぬのですが、
読んでいて少し気になったのが医療の描写。

作中で医師が脳卒中らしき症状に対して処置をしている場面がありますが、
あれはおそらく当時一般的だった
瀉血療法 の一種。

「血が多いから抜く」という発想で、今から見るとかなり大胆ですが、
こういうところにも時代を感じます。


じゃあ「宝島」は何だったのか

では改めて、

「宝島」とパイレーツ・オブ・カリビアンの関係。

結論としては

直接の原作ではないが、海賊イメージの源流ではある。

実際、この作品には

  • 宝の地図
  • 財宝探し
  • 仲間同士の裏切り
  • カリスマ的な海賊

といった、“どこかで見たことある要素”が揃っています。


読んだことないのに“知ってる気がする”理由

今回しっくりきたのがこれ。

「読んだことないのに知ってる気がする」

自分もそうでしたが、これはおそらく

👉 いろんな作品が『宝島』の影響を受けているから

たとえば

  • ピーターパンとウェンディ のフック船長
  • 映画やアニメの海賊キャラ全般

など、海賊のイメージはかなりの確率でここに行き着く。

だから

「昔読んだ気がするけど読んでない」

という感覚になるんだと思います。


パイレーツとの違い

最後に整理。

  • 宝島 → 現実寄りの冒険小説
  • パイレーツ → ファンタジー強め(呪い・幽霊など)

つまり

宝島の“海賊像”をベースに、
ディズニーがエンタメとして拡張したのがパイレーツ。


まとめ|原作ではないが、確かに源流ではある

今回の整理としてはこんな感じ。

  • パイレーツに明確な原作はない
  • 「宝島」はその代わりにはならない
  • でも海賊のイメージの源流ではある

正直、「原作を読む」という意味では少し外れでしたが、
“なぜ海賊=こういうイメージなのか”を理解するにはかなり面白い一冊でした。


ディズニー原作を読むシリーズ

ディズニー作品の元ネタを実際に読んでいくシリーズです。

→ いずれまとめ記事も作る予定です


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